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2019.02.01

インフルエンザ

こんにちは、中村です。
今インフルエンザが猛威をふるっていますが、我が家も子供二人が1月中旬にインフルエンザのA型に罹患しました。
家族全員インフルエンザの予防接種をしていましたが、子供2人が発症し40度近くの高熱を出して寝込んでいました。
インフルエンザウイルスにはA型B型C型と3つの型があり、その年によって流行するウイルスが違います。C型はヒトには感染しにくい(ほとんどの大人は免疫を持っている為感染しにくいが、4歳以下の幼児は感染する可能性あり)とのことですが、A型とB型の感染力はとても強く、他者への感染の恐れがあることから発熱した日を0日として5日経つまでは登園・登校ができません。また、今年に入ってからA型に2回かかったという方も沢山出てきているようです。
現在ヒトに流行するA型インフルエンザはH(3種類;H1,H2,H3)とN(2種類;N1,N2)の組み合わせがあり、現在は「香港A型/H3N2」「シンガポールA型/H1N1(2009年に新型インフルエンザと呼ばれて流行したウイルス)」が主流とのことです。
しかし、A型は変異をおこしやすいウイルスで、実際はHが16種類、Nが9種類存在する為16×9=144種もの亜型が存在します。小さな変異も毎年繰り返しているそうで、厄介な事に同じ型でも微妙に形を変化させているため以前にインフルエンザにかかってできた免疫も役に立つとは限らないそうです。そのため毎年かかる可能性があります。それに加え、2019年は「プーケットB型(山形系統)」と「テキサスB型(ビクトリア系統)」の流行が予想されています。
B型には亜型が1つしかないそうです。インフルエンザと言ってもこれだけたくさんの種類があるのですね。どうにか感染を避けたいものですが、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。手洗い・うがい・加湿などももちろん大切ですが、それに加えてやはり予防接種が大切です。インフルエンザの予防接種をしたにもかかわらず罹患してしまったという方は多く、「インフルエンザワクチンは効果がないんじゃないの?お金だけかかって意味がない!」という声を耳にすることがあります。ワクチンを打つと100%感染を避けられるわけではありません。ワクチン接種していても発症する事はもちろんあります。
しかしある文献によると『予防接種をすると感染のリスクが42~69%軽減する』とのことです(リスク回避)。また、もしインフルエンザに感染してしまっても、『①死亡率が59~65%軽減 ②重症化のリスクが42~74%軽減 ③入院のリスクが51~53%軽減』されるという報告があります(リスク管理)。 
この場合の「重症化」というのは、40度の高熱が出るなどの症状ではなく、生命にかかわるような事態をさします。インフルエンザの感染や重症化のリスクを軽減にはワクチン接種は効果的な手段と考えられます。インフルエンザ脳症などで命を落とされた方のニュースもありました。今まで予防接種をしていないという方も、今後は検討してみるといいかもしれません。

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