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2015.10.28

お口の役割 Part1

副院長の真由美です。
秋は美味しい食べ物がいっぱいおいしい物の入り口お口のことを考えてみました。

お口の役割と言えばまず食べる事そして喋ることです。
食べる事は食物を取り込み 噛み(咀嚼)飲みこめる大きさ硬さにして飲みこむ(嚥下)ことですが、
この呑みこむことは食物だけでなく一日に約1.5リットルでる唾液も絶えず飲みこんでいます。
その回数は一日に1500回!

実はこの飲みこみ(嚥下)の時に変な舌の癖を持つ人がいます。
鼻呼吸が出来ずに口呼吸の習慣の人に多いのですが、舌を上下の歯の間に挟み込むようにして
飲みこんでしまうのです。では正しい嚥下とはどのようなものでしょうか?
舌の先を上の前歯の少し後ろ(この部分をスポットと呼びます)にあてて、奥歯を噛み、舌の中央部を押し上げて飲み込むものを咽喉の方に送り込み飲み込みます。
ところが、舌に悪い癖を持つ人は上下の歯の間に舌を入れてしまうので(特に前歯の部分が多い)
毎日1500回づつその作業を続けていれば当然前歯がかみ合わない開咬という状態になってきてしまいます。

正しい機能が正しい噛み合わせを作るのです。

最近 舌の力が弱い方がたくさん見受けられます。
舌を前に尖らせて出すことができない、前に出した舌を左右に振ることができない、という方は舌の力がとても弱いと思われます。
舌は筋肉の塊ですからしっかり動かすトレーニングをすれば必ずよく動き正しい機能を得ることが出来る様になります。

では、舌を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか?
いろいろなトレーニング方法がありますが、先ずは日ごろから食事をよく嚙むことです。
噛むこと(咀嚼)とは食物を舌と頬の筋肉で歯の上に押し上げそれを上下の奥歯で押しつぶすことを繰り返しています。

食事以外にも ガムを噛むことがお勧めです。
さらに舌の上でガムを丸めたり舌と上顎でガムを押しつぶして平たく伸ばしたりいろいろ遊んでみて下さい。
私が子供のころはフーセンガムでよく遊びました。
ガムを平たく伸ばして上下の前歯の裏にあてて更に舌先で膨らみやすいところを作って唇の裏にあて息を吹き込むとぷーっと膨れる、パチンとはじけたらまた噛んでいい形に舌で伸ばして… 
と遊ぶのですが、これは実にたくさんの舌の機能を使っていることに気づきました。

お口の役割

キシリトールの風船ガムも市販されていますが、歯科用ではないのでキシリトール100%ではありませんけれどその他の糖質も虫歯になりにくい糖が使われています。

お口の役割2

頑張りすぎると顎関節を痛めたりすることもありますので、一日1~2枚がよいかと思います。
又 ガムをよく嚙んでいると満腹中枢が刺激されてしまいますので、食前に食べると食事量が減ってしまう恐れがありますので、おやつか食後がおすすめです。 
また、現在矯正器具の入っている方はガムが装置に絡みついてしまうので食べてはいけません。
床タイプの装置あるいは矯正後の保定装置をお使いの方は必ず外して食べて下さい。

舌は下顎の筋肉群とつながっていますから、舌をしっかり使うことは加齢とともに気になる顎の下のたるみや
二重あごなどの予防改善にもなります。

正しい機能は美しい形態の近道なのですね。
しっかり噛んで舌もたくさん使って おいしいものを十分に味わってください。

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