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2018.08.04

お喋りすると唾液が飛ぶ

こんにちは、歯科助手の加藤です。
突然ですが、唾液がよく飛ぶことが気になっていたり、また、よく唾液が飛ぶ人を見かけたりすることはありますか?今日はその原因について、真由美先生から教えて頂いたことを書きたいと思います。
原因
1. 口輪筋の未発達
口輪筋とは口の周りの筋肉で、表情を作る役割を持つ筋肉です。この筋力が弱いと、口元がポカンと開きやすく、口呼吸に繋がります。口呼吸の何がいけないかというと、ドライマウスによる歯肉の腫脹や口臭だけでなく、歯並びにも影響が出てきます。舌による内側からの圧力と、唇やほほによる外側からの圧力のバランスが崩れます。
外側からの圧力がかからなくなるため、上顎前突(出っ歯)などになりやすいと言われています。口輪筋の筋力チェックや鍛え方について記述されているウェブサイトを下記に載せさせて頂きました。
http://miki-dental.jp/miki-dental-staff-voice/2015/09/post-950.html

2. 舌の筋肉の未発達
舌の筋肉の未発達は顎の成長不足に繋がり、叢生(乱ぐい歯)などの歯並びになるリスクを上げます。

3. 親の影響
親の影響は、歯並びの遺伝だけではないのです。赤ちゃんの頃から、子供はずっと親の話し方、食べ方を見て育ちます。よく唾液の飛ぶ親の子供は、同じく唾液の飛ぶ話し方になりやすいようです。さらに、現代は柔らかいものを好んで食べる傾向にあり、口元の筋肉が緩み、ポカンと開いた口で口呼吸をしてしまうと、それもまた歯並びに影響する悪循環です。
以上の理由から、よく唾液の飛ぶ人は歯並びが原因であるのではないでしょうか。歯並びと唾液、関係のないように思われますが、臨床的に口腔内を見てみると、唾液が口腔外まで吹き出すことが時々見られます。口腔内には3つの大唾液腺と多くの小唾液腺があり、大唾液腺から唾液が飛び出してくることが研究されています。
その際に、前歯に隙間があったり(空隙歯列・正中離開)、前歯が咬み合わなかったり(開咬・下顎前突)すると唾液が飛んでしまいます。唾液腺だけでなく、早口で話したり、唾液を飲み込む力が弱かったり、歯周病により歯茎が下がり、その隙間から唾が飛んだりすることも考えられますので、理由は様々です。
もし、気になるようであればお近くの歯医者さんを受診されてみてはいかがでしょうか。
http://www.mouth-body.com/school/classes/saliva/O14001

参考URL

https://musee-white.com/column/list/dr/mouth_breathing/
http://miki-dental.jp/miki-dental-staff-voice/2015/09/post-950.html

 

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